犬に生肉をあげて大丈夫なの?

 ドッグフードの原料は基本的に肉です。
ならば、その原料である生肉を犬に与えるのは問題ないのでしょうか。

 結論から書けば、問題ないどころか、むしろ良いくらいです。
犬の歯は人間と違って、奥歯も犬歯のようにとがっています。
また、腸の長さも体長の6倍程度と比較的短くなっています。
これは、犬が本来、肉食動物であることの証明です。

 ドッグフードは肉が主原料とはいえ、生肉と違って熱加工されています。
このため、犬に必要な酵素が熱によって破壊されてしまいます。
その点、生肉は熱を通していませんので、酵素が破壊されていません。
この酵素を摂取することで、免疫を強化して癌を防ぐなどのメリットがあります。

 とはいえ、スーパーに売っている食用の生肉を与えるのは危険です。
牛や豚は体温が低いので、寄生虫が発生しやすいためです。
犬に与えるのにオススメなのは、比較的体温が高く寄生虫の心配がない、鹿や馬の肉です。
犬に生肉を与えるのはいいのですが、くれぐれも素材には気を付けてください。